先週の土曜日、講演会に行ってきました。
「環境芸術」について高岡短大の伊東多佳子先生(美学家)によるものでしたが、先生の研究していらっしゃる「美学」や「環境芸術」という分野自体、私はほとんど認識がなく、新しい世界を知る事が出来た気がして楽しい時間を過ごしてきました。
まず、「美学」とは、哲学の一種で、「美」について論ずるのだそうです。先生はその研究の中で「環境芸術」と出会い魅せられたとのこと。
そして「環境芸術」とは、この分野が確立し始めたころと最近とではやや変化したそうですが、当初は、上の写真の様に芸術家が環境を支配したかのようなものが作られ、次いで、自然環境の中で自然の素材を使った作品(アースワーク:ゴールズワージが代表的)や、芸術を大自然の中に開放したかのような作品(ランドスケープアート:クリストが代表的)が作られるようになった。そして、最近の動きは環境を芸術化する試みがなされているとのこと。ここでこの講演会のサブタイトル「芸術は環境破壊をくいとめられるか?」と結びつきました。
というのは、芸術家の中で人間によって自然が破壊された、例えば埋め立て処理場や有害物質で汚染され土壌が死んでしまった場所に芸術を用いて改善させよう、これ以上の破壊を阻止しようをいう活動が起きているからです。
私も未知なる分野なのでここまでにしておきますが、興味をもったのでこれからも注意して見ていきたいと思いました。 実際の作品を紹介できないのが残念です。単なる芸術としてもとても興味深いのです。(ち)
おっと、下の写真は講演会後の懇親会の開場となった氷見市海浜植物園の4階レストランからの絶景です。