今年の地震で大きな被害のあった吉久地区のなかで、重伝建地区の建物にも被害がありました。
特に土蔵には被害も多く、現在2軒の土蔵を修理中です。
そのうちの折田家土蔵は左官職人の名前とともに明治29年に建ったことを記す銘が扉の裏に記されています。
2006年に修理の設計をさせていただいたこともあり、今回の修理の担当をしています。
これまでもこの蔵を訪れた方々には「立派な蔵だ」と感想を言っていただいていました。
今回の修理に携わっていただいている左官職人の寺西さんによれば「この左官仕事はこれまでみてきたなかで一番良い仕事がされていると思う」とのこと。嬉しいです。
年度内には修理を終える予定です。寒い中仕事をされている職人の皆様お疲れ様です。
写真は修理中の掛け子の部分です。「寺西さんはこの部分もとても良い仕事になっている」とのこと。
寺西さんの自作の道具箱も撮影させていただきました。

