卒業、入学、就職の春です。
先日、約16年 非常勤講師をさせていただいていた「富山クリエイティブ専門学校」の卒業式でした。

この学校は当時「富山建築デザイン専門学校」という名前で、私が前職からインテリアコーディネーターに転職する際に建築学科に通い学び直した学校でもあります。
大変残念なことに、少子化等の理由で今回の卒業生が最後の卒業生となってしまいました。建築学科はわずか4名で学生たちは寂しい思いをしなかったかと心配しましたが、その分密度濃く指導を受け学ぶことができたと言ってくれてホッとしました。
卒業式に先立って行われていた「卒業制作展」では、学生たちの力作が展示されていました。それぞれの個性がよく現れています。
大賞受賞作品の一部。彼の建築へ注ぐ情熱が素晴らしいです。

大賞受賞作の模型。
奨励賞を受賞した美しい作品の一部。とてもセンスの良い彼女の将来が楽しみです。
審査員賞の学生寮を設計した作品。様々な過ごし方のできる楽しい寮になっていました。

審査員賞のサウナを設計した作品。タイトル通り、何種類ものサウナが楽しめる夢のようなサウナ。

16年の中で色々な学生がいましたが、高校卒業してすぐの学生の他に私のように社会人や他の大学から進路を変えて学ぶ学生もいて、当時の夢見る自分を思い出しながら、少しでも夢に近づけるように、1つでも卒業後の人生の糧になるようにと思って接してきました。
夜には10年以上さかのぼって卒業生たちが学校に集まっていて、懐かしい顔をたくさん見たり、頼もしい話をたくさん聞くことができました。
私を含め卒業生は母校が無くなるのは寂しいと思いますが、卒業生が色々大変なことに遭遇しても何とか頑張って欲しいと願う全ての先生方の想いは消えないと思いますし、そのように送りだして下さった当時の先生に感謝したいと思います。
4月に入り、卒業生たちはいよいよ社会人としてスタート。頑張って欲しいです。