17日(土)は、広谷純弘氏設計の「福沢地区コミュニティーセンター」と「小見地区コミュニティーセンター」の見学会&広谷純弘氏の講演会が行われました。
まずは、福沢地区コミュニティーセンターの見学
外壁を黒にすることを理解してもらうのが大変だったとのこと。
このコミュニティーセンターは設計前から地域の人達のたくさんの意見を聞きながら進められた結果、完成後はたくさんの人に、きれいに保たれながら、外壁の塗装など手を加えられながら愛着を持って使われているようです。
次は小見地区コミュニティーセンターへ移動
ここでも、広谷氏の説明を聞きながら中を見学。
この小見でも福沢で好評だった黒の外壁を採用しようとしたところ、地区の住民から「他と一緒は嫌だ」という意見があり、白っぽい外壁にしたとのこと。
昨年12月に出来たばかりの建物だが、地域の小学生(現在19人)が学校帰りに宿題をするために集まるなど、盛んに利用されている様子。
そして、いよいよ講演会
曲面を描く天井が美しい多目的ホールにて行われました。
ルイス・カーンの「木が1本あればそこが学校になる」の言葉を例に、広谷氏の建築はなるべく(特徴的な)要素を少なくする事を1つのテーマとして作られているという事がとても印象的でした。大山のまちに深く関わることになったきっかけは、旅先で大山町のある住民と席が隣同士になった事から始まったそうです。人の縁というのは不思議で一人の力は強いのだと感じました。
今年9月には大庄にもコミュニティーセンターが完成する予定。
広谷氏の講演に先立って、行政側から北村センター長の講演があったがこの講演も興味深く 、大山の町を良くしようという前向きな動きと柔軟に対応する行政のあり方が、これからの大山にどんなふうに具体的に現れてくるのかとても楽しみになりました。
なにはともあれ、無事に終わってほっとしました。
雪も降らず(異常気象ということでは良くないが)たくさんの人に参加してもらい、何より、広谷氏ご本人に来ていただくことが出来て、本当に良かったです。広谷先生本当にありがとうございました。
広谷先生はとても気さくな方で、福沢から小見に向かう途中、義姉とお友達が福沢に取り残された時にも心配してくださったり、たくさんの質問に丁寧に答えてくださったりしていました。
参加者から「いい企画だね~」と言われた(よ)はこれまでの苦労も吹き飛んだようです。
(ち)